本拠点では,言語研究分野で先端的な成果を得るため,次の三つの研究アプローチを主軸とします。
- フィールド言語学 : 国内外のフィールドにおける実際の言語運用データの収集・調査作業
- コーパス言語学 : 多様で膨大な言語運用データのコーパス化と分析作業
- 言語情報学 : 情報工学に基づく、分析結果から言語教育分野への応用的還元
これらの研究アプローチを相互的に連関させた教育研究プログラムを実施することにより,言語理論のモデル化や一般化に留まらない,言語運用の実態に基づいた先端的言語科学領域の若手研究者養成を行います。
この教育研究プログラムは,以下の三点において重要です。
- 研究上の複眼的視野の養成:世界諸地域の言語と文化の多様性を理解し,複眼的視野をもった若手研究者の育成が切に望まれています。
- 言語研究および言語教育研究における実践トレーニングの機会の提供:コーパス構築作業と並行してフィールド調査の実践および言語教育の現場を経験することにより,日本国内外で活躍の場を得るコミュニケーション能力に優れた研究者・教育者を養成します。
- 海外教育研究機関との国際連携の強化:日本の言語研究・言語教育分野の高度化を推進し,言語研究および言語教育研究分野での国際的中核拠点として,いっそうの学術的貢献と研究者育成の責任を果たします。