「コーパスに基づく言語学教育研究拠点」教育研究プログラムは、21世紀COEプログラム「言語運用を基盤とする言語情報学拠点」(「言語情報学拠点」2001~2005年度、拠点リーダー:川口裕司)の実績を踏まえ、さらなる教育研究上の展開を図り、教育研究拠点機能を充実させるため、2007(平成19)年度からの5カ年の計画として採択されました。
21世紀COE「言語情報学拠点」の主な教育研究活動実績としては、以下のようなものが挙げられます。
1.コーパス言語学と第二言語習得研究
- 多様な言語におけるコーパス言語学の論集を出版し,その成果を海外に公開しました。
- 国際会議(2003年12月, 2005年12月)および国際ワークショップ(2005年12月、2006年9月)を開催し,多数の海外研究者を招へいし,言語学と言語教育学を有機的に統合することの学術的意義を明らかにしました。その研究成果はJohn Benjamins 社から Usage-Based Linguistic Informatics(UBLI) のシリーズとして出版されるようになり,国際的レベルの研究拠点として国内外の研究機関から高い評価を受けました。
- 拠点では大学院生の優れた研究論文をこれらのシリーズに積極的に掲載し,国際的な論文発表の機会を提供しました。
2.フィールド調査に基づく言語運用の実証研究
- 教員の指導のもとに大学院生を海外に派遣し,現地の大学の研究者とともに,フランス語,スペイン語,イタリア語,トルコ語,ロシア語,マレーシア語,中国語(台湾)の話しことばコーパスを構築し,その成果を世界に向けて発信しました。
3.言語情報学研究
e-Learning を利用した高度な言語教育システムを構築しました。音声学理論を教材に応用したIPAモジュールや類型論・対照言語学の視点を言語教育に応用した通言語文法モジュールのほか、アジアの諸言語(ベトナム語,ラオス語,カンボジア語,フィリピン語,モンゴル語等は,世界初の試み)を対象とする言語教材も開発し、公開しました。
21世紀COE「言語運用を基盤とする言語情報学拠点」の教育研究活動実績の詳細については、以下をご参照ください。
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