GCOEリレー講義「フィールド言語学,コーパス言語学,言語情報学」
水曜4限 研究講義棟645番演習室
10/5 概要説明・教務上の確認他 成田 節
10/12, 19 「フィールド言語学:音声学(1) (2)」 中川 裕
フィールドワークで用いる器械音声学的な手法について分かりやすく実践的にその初歩を解説する。音響分析とパラトグラフィーを扱う。器械音声学的資料の利用の意義についても考える。2回の講義で完結する内容なのでどちらも出席することが望ましい。
10/26 「フィールド言語学:文法分析1」 稗田 乃
単文では適格な文が文脈のなかで不適格になることがある。単文を集める文法研究が陥りがちな危険性を指摘する。情報を伝達するために文法がどのような制限をもつかを考察する。
11/2 「フィールド言語学:文法分析2」
言語の構造的多様性の幅は意外に大きく、記述研究の基礎をなすと考えられるカテゴリーや単位でも通言語的に有効であるとは限らない。そうした多様性を踏まえた研究方法について考える。
11/9, 16 「コーパス言語学」(1)(2) 佐藤 大和
種々の言語の分析のため、目的に合わせて多元的に言語アノテーションを付与し、多様な検索を通じて研究に役立てることができるツール(MDAS)について、考え方や使い方を説明します。また、日本語コーパスを素材に、コーパス分析の具体例を紹介します。
11/30, 12/7 「コーパス言語学」(3)(4) 成田 節
ドイツ語のコーパスを利用した語法および文法研究の例を具体的に紹介する。同時に,コーパス利用の利点と問題点を考える。
12/14 「言語情報学」(1) 佐野 洋
言語データの取り扱い方法と、統計的手法を使った計量的なデータの分析方法の紹介する。
12/21 「言語情報学」(2) 根岸 雅史
自然言語コーパスに基づく英語リスニング・テキストのレベル推定の試み。
1/11 「言語情報学」(3) 川口 裕司
インターネットを利用した学習者の音声データの収集とその分析に ついて,IPFCというプロジェクトの内容を解説する。
1/18 「言語情報学」(4) 川口 裕司
インターネットを利用した学習者の音声データの収集とその分析に ついて,IPFCというプロジェクトの内容を解説する。